高カリウム血症
高カリウム血症は、血中のカリウム濃度が上昇するものです。
原因
腎不全や副腎の疾患によって、アルドステロンの分泌が低下し、尿へのカリウム排出が減少して起こります。血液が酸性傾向になると、細胞組織のカリウムが血中に流入しやすくなります。
症状
・筋力低下
・不整脈(心臓の拍動異常)
重症になると、生命の危険があります。
治療
原因疾患の治療、カリウム排出増加の薬剤投与を緊急に行います。
短時間で重篤な症状に陥りやすいので、まず迅速に血中のカリウム濃度を下げる必要があります。高カリウム血症で最も致命的なのは不整脈の発生です。特に心室頻拍、心室細動には気をつけなければなりません。大抵の場合は生化学的検査では時間がかかりすぎてしますので、心電図による高カリウム血症の所見によって治療方法を決定します。
不整脈の予防
高カリウム血症で致死的なのは不整脈であるので、それさえ防げれば、しばらくは時間を稼ぐことができます。そのための治療としてカルシウム製剤の投与を行います。血中カルシウム濃度が高いと心筋は不整脈を起こしにくいということが知られており、これを心筋保護作用といいます。処方としてはグルコン酸カルシウム(カルチコール)を10ml投与します。
高カリウム血症自体を治す
血中カリウムを低下させるには、重曹(メイロン)を50ml投与させるアルカリ療法がよく知られています。一部の例外を除き、アシドーシスと高カリウム血症、アルカローシスと低カリウム血症は並行するという経験則があり、それに基づくものです。GI療法といって、グルコース・インスリン併用投与を行う治療があります。これは、20%グルコース液200mlと速効性インスリン30単位を投与するものです。他にも陽イオン交換樹脂投与や血液透析を行うこともあります。
原疾患の治療
緊急的な状況を上記の方法で防げたら、原因を調べてそれぞれの原因(肝不全、腎不全、カリウム過剰摂取等)に見合った処置を行います。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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