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精神遅滞

精神遅滞は、10代で知能低下、性格異常が現われるものです。

原因

原因としては、染色体異常、先天性代謝異常・分泌異常、分娩時等の外傷、妊娠中の感染症、中毒等があげられます。原因不明の場合もあります。

症状

・知能低下
・性格異常
・発育不全
・骨格、皮膚等の奇形
・運動障害
・てんかん

治療

長期の薬物療法を行います。早めの治療で知能低下を予防できます。リハビリ、しつけも重要となります。

日本では1950年代から学校教育法では、精神薄弱という表現が50年近くそのままに放置されていたため、1994年頃から数年間メディア一般では、精神薄弱を「精神遅滞」という表現に一斉に変更して使用していた時期があります。2000年に法改正があって、「知的障害」に変わったため、精神遅滞は一般には使われなくなった。「精神」の所在が明示できないため、「精神遅滞」ではすべての資質、能力が遅れているのか、という印象を与えるためです。ただし、アメリカ合衆国などでは、こうした障害は「精神遅滞」と呼ばれているのが常で、この分野の国際学会も、「mental retardation」という表現を用いています。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』