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腸管癒着症

腸管癒着症は、腸管の外側の炎症や外傷によって腸管が癒着し、通過障害等が起こるものです。

原因

原因は、胃がんや、胃や十二指腸の潰瘍、虫垂炎等内臓疾患の開腹手術、子宮筋腫、帝王切開です。腸管内だけでなく、腹膜等、隣接臓器間でも起こります。

症状

・腹痛
・腹鳴
・腹部膨張感
・食欲不振
・便通異常
・不眠
・倦怠感

治療

通過障害が起こると、再手術となるが、基本的には消化のよい食事をする等の日常生活の一般治療です。

手術によって傷ついた正常な組織同士を縫合すると、その組織はくっついて自然に治癒(創傷治癒)します。しかし、治癒の過程で本来は離れている組織同士がくっつくことがあり、一般にはこれを癒着(ゆちゃく)あるいは術後癒着(じゅつごゆちゃく)と呼びます。

開腹手術では、臨床的に問題とされない癒着を含めると90%以上の確率で癒着を生じるとされており、癒着防止目的にさまざまな対策が行われています。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』